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サラダ油石けんの作り方

<目次>
0,注意点
1、容器
2,材料、分量
3,どんどん混ぜます
4,牛乳パックに入れて熟成
5,使う時切り分けます










0,注意点

●苛性ソーダは強アルカリです。特に目に入らないように注意してください。(メガネ、薄い色のサングラス等があれば、水に溶かす時にかけてください、コンタクトレンズは外しておいた方がよいでしょう) 喉を痛めることもありますので、良く換気して下さい。濡れタオルでしっかり口を押さえておくと有効です。
●暑い時期ですと、牛乳パックで熟成中に、パックから強アルカリ液がしみ出すことがあります。スーパーの食品に使われているトレイを敷いておくと、安心です。
●ゴム手袋をつけて作業すると万全ですが、苛性ソーダ水溶液が手についてもそう怖がることはありません。水で良く洗い流してください。ヌルヌルが気になるときは、酢や、酸性リンスなどをすりこんだ後、洗い流せばなくなります。
日本ソーダ工業会による「安全な か性ソーダの取扱い」を見つけました。安全な取り扱いのため、事前にぜひ参考にしてください。
●苛性ソーダは薬局で購入します。劇物に当たるので、購入の際に印鑑が必要です。身分証明を求められることもあります。扱っていなし薬局もあります。チェーン店や、新しい店に扱っていないところが多いようです。通販も無理みたいです。近所の老舗を当たってみてください。
●苛性ソーダは湿気を吸いやすいので、残ったものの保管には気を付けてください。最悪の場合、苛性ソーダ水溶液となり、容器からあふれてしまう場合があります。{保管のためのヒント}


1,容器

容器は、
苛性ソーダを溶かすときは、高温になりますのでステンレスボールがおすすめ。ガラスだと高温のために割れるおそれがあります。もし割れて濃い溶液がこぼれて体にかかるととても危険です。うまくいって排水に流れたとしても、環境汚染で大変なことになります。
油を入れるのはガラスかステンレス、または陶器(ホーローを含む)のものを用意してください。鉄やアルミニウムのものだと、溶けてしまいます。楽しさから言うと、ガラスボールが良いですね。
始めると、早ければ1時間後には熟成容器に入れることになるでしょう。熟成容器(牛乳パック)の用意も忘れずに。





2,材料と分量

食油1(重量g)に対して
苛性ソーダ 0.14(鹸化率によって0,12から0.14まで、ただし0.14がお勧め))
水(普通の水道水で十分です) 0.5

例えば牛乳パック1リットルにほぼ一杯の石けんを作る場合
食油 600g
苛性ソーダ 84g
 300g



3,どんどん混ぜます

水を入れたボールに苛性ソーダをザッと入れ、かき混ぜて溶かします。(湯に溶かすと反応が激しくなり、危険です)
換気は十分にしてください。喉を痛めますので濡れタオルでマスクすることをお勧めします。眼鏡があれば、かけるようにしてください。
別のより大きなボールに水を少し張って、そこに苛性ソーダ水溶液入りのボールを浮かべるなどして、室温まで冷まします。もしキラキラと再結晶してきたら、少しだけ、人肌程度に温めて溶かしてください。(手作り石けんに、高温は禁物です。固まらないという失敗は、たいてい温度が高すぎるせいです。寒い時期以外は、苛性ソーダ水溶液を十分冷ましてください)

その水溶液を分量の油を入れたボールに注ぎます。(油は茶こしなどで天ぷらかすを濾しておいたほうがいいです、が、濾さなくても、前日から放置して、かすを沈ませ、ゆっくり注げば、別に問題はないようです)




油に苛性ソーダ溶液を加えただけでは、いつまでたっても2層に分かれたままです。





それを泡立て器で、初め2,3分は熱心に、後は10分ごとにかき混ぜます。(ただし、気温が高くなるほど反応の進み方が速いので、始めのうちは、1分から2分毎といった短い間隔でかき混ぜてください->2006/5/5追加)
かき混ぜると、見る間に白っぽくどろどろしてきます。



石けんができていって、できた石けんが水溶液と油を溶け合わせ、それがまた反応を進めていきます。かき混ぜてやりさえすれば、反応は自然に進んでいく、ということですね。

10℃以上で、なるべく、気温の低い所に置きます。
表面に油が分離しなくなります。さらに続けていくとトロトロと重くなってきます。さらに10分から1時間ごとに(そのときの気温で違います、気温が高いときは短い間隔で)かき混ぜてください。
細い線が描けて、1分くらいは消えないようになってきたらOK。 いよいよ牛乳パックに移します。
牛乳パックに入れる直前には、もう一度、しっかりかき混ぜてから、入れるようにしてください。

ここまでの時間は苛性ソーダの割合や油の傷み具合(長く使った油ほど、石けんは早くできます)、気温によっても違います。1〜12時間前後でしょうか。
未使用の油だとなかなか反応が進まなくて3日くらいかかりました。出かけたり、昼寝している間に反応が進みすぎてしまった、ということにならないよう、予定を考えて始めて下さい。


(本当は、これだけとろみが出ても、この写真のように少し透明っぽいのは、あまりよろしくないのです。もっと白っぽく、不透明な感じの方がうまくいっているのです)


4,牛乳パックに入れて熟成


洗って口を広げた牛乳パックにこぼさないように入れます。思い切りが必要で、けっこう難しいです。失敗してこぼすこともあります。大きめのプラスチック漏斗を使うと良いです。アルミ漏斗はアルカリに溶けるので、避けてください。
漏斗がない場合、手間がかかりますが、大きめのスプーンや杓子で少しずつ移すとか・・・。
最後は、ゴムべらなどを使って、全部移します。
なるべく気温の低い所(といっても凍結するようなところはダメ)に置いて、固まるまで待ちます。安全な所(特に子供の手が届かないよう! おいしそうに見えますから注意!)に置き、万が一のため、下にトレーを敷いておきます。(熟成中に2,3日すれば水が上がってきます。上表面に結晶ができることもあります。強アルカリです。水で洗い流してください)(上級者は、このアルカリ液を練り込んで作る更練り石けんを試してみてください)
最初は生クリーム並みの柔らかさですが、日に日に固まって、1週間くらいするとチーズ並の固さになります。ここまで来ると成功です。これまでの期間、できるだけ涼しい(寒い)ところ(といっても10℃以上で)に置いてください。この時に暖かすぎると、うまく固まりません。牛乳パックの下の方が油でにじんだようになると、大失敗とは言えないまでも、成功ではありません。

5,十分熟成させ、使う少し前に開いて切り分ける


牛乳パックに入れたまま1月くらい(長いほどよい)熟成させます。石けんらしい固さになってくるはずです。これで使えますが、すぐ開かないで、使う直前まで、パックに入れたままにして十分熟成させてください。
使う一週間くらい前に、パックを切り開き、石けんを包丁で手頃な大きさに切り分けます。(まずパックごと適当な大きさに切り、数日乾燥させてから、パックをはさみで切って外すと容易です) 
良く熟成したものほどしっかりと固まっています。パックからもはがし易いです。美しい色艶で、泡立ちもまろやかです。お風呂においていても、どろどろしにくいです。 さらに1週間以上乾燥させておくと良いです。油焼けせず、よく乾いていたら上出来です。台所や、お風呂で問題なく使えるでしょう。(ただ、個人差がありますので、最初はちょっとずつ試しながら・・・・・。
(ただし、気温が高い季節に作ったものは、なかなか硬くなりませんし、色も少し透明がかる場合があります--少し失敗ということでしょうか。よく乾くまで、涼しいところで放置しておくと良いでしょう)
パックを切り開いて、石けんを取り出してからも、石けんは変化し、熟成していっています。月単位で放置しておくと、石けんはカチンカチンになります。これは、大変良い石けんです。まさに、完熟石けんです。使い始めると、また、水を吸って、しっとりしてきます。

手作り サラダ油石けん普及会