つくづく総合研究所 海竜風海竜風ホーム洗濯に洗剤は必要不可欠なのか?炭酸ソーダさっぱり洗濯のおすすめ> 炭酸ソーダさっぱり洗濯のその後

炭酸ナトリウムさっぱり洗濯のその後

2022年8月6日更新

炭酸ナトリウム洗濯を続けていて、分かってきたことが、あります。
1つは、こびりついている合成洗剤を、過炭酸ナトリウムを使った煮漂白で洗い落とせること。
2つめは、炭酸ナトリウム洗濯の際に、粉石けんを少し加えると、更に、きれいになること。
です。
以下、詳しく書いていきます。

発見1,洗濯物にこびりついていた合成洗剤を、過炭酸ソーダ(ナトリウム)で煮たら、取れた

炭酸ソーダ(ナトリウム)で洗濯して、さっぱりしてきたのは良いのですが、特にシャツ肌着の襟首の汚れが気になってきました。「これは、炭酸ソーダ洗濯の力不足のせいかな?」 クンクンニオイをかいでみると、合成洗剤が変質したようなニオイがします。

下着の黄ばみの原因は?黄ばんだ肌着を白くする方法(グンゼ)
なども、参考にしてみました。

が、こうしたやり方ではなんともならないのは、今までの経験から、とうに承知しています。
で、ふと思い立って、コットンで熱に強いこともあり、過炭酸ソーダ(過炭酸ナトリウム)を入れて、煮てみることにしました。



やり方は、

①過炭酸ソーダを適当に入れる(今回、鍋に10グラムくらい入れてみました、これが、多すぎるのか、少なすぎるのかは分かりません)
②その上にシャツを載せる
③ひたひたになるくらいに水を足す
④フタをして、弱火でゆっくり温めていく 、浮き上がって来るので、箸などで時々抑える
⑤熱くなると、ブクブク泡が出てくるので、(少し出始めたところで)吹きこぼれる前に、火を止める
⑥フタをしたまま、冷めるまで放置する(手を突っ込めるくらいまで=数時間)
⑦(ゴム手袋を使って)特に汚れている所をもみ洗いし、液を流し、すすいで、脱水して、干す


洗剤は使っていないので、すすぎは楽です。鍋の中でそこそこすすげば、残るものはほとんどありません。
いやあ、まったく! きれいになリました! 新品同様です! 合成洗剤のニオイも、完全に取れて、本当に気持ちよくなりました。

石けんで揉み洗いすると、更に、きれいに

⑦で、問題の箇所に、石けんを少し塗りつけて、揉むと、更に、本当にきれいになります。但し、すすぎに、少し余計に手間がかかります。

恥ずかしいことですが、襟が少しほつれてきて、もう処分し頃かな、と思っていたものが、過炭酸ナトリウム煮漂白 + 石けんで、新品並みに白くなったのには、驚きました。もちろん、ほつれは、直りはしませんが。

化繊には要注意

他の、気になっているものも、この際、どんどん煮漂白しました。ただ、ゴムのあるものとか、化繊のものは熱に弱いので、あまり熱くならないように、温度計で測りながら(70℃まで)、同じように放置しました。

(代表的な化繊であるポリエステルについては、軟化点 は238℃から240℃ですが、絡み合っていた分子がほどけ始める「ガラス転移点」である70℃前後に達すると、しわになりやすくなってしまう、と言われています。(「ポリエステルに熱湯は危険な組み合わせ?!取り扱い方法を解説」などを参照))

襟には合成洗剤が特に残りやすい

結局、思ったのは、この襟汚れは、襟には少し厚みがあるので、合成洗剤が残りやすく、残った洗剤と汚れが混ざって、こびりついて離れないのだ、ということです。
合成洗剤が、衣類に残ってしまうということは、こういう問題も引き起こしてしまうのです。

その後は、襟に汚れの付着はなく(炭酸ソーダ洗濯できれいになるので)、さっぱり肌着が使えています。

こんなにこびりついてしまう、合成洗剤は、本当に困りものです。

発見2,粉石けんを少し入れて洗濯すると、更に、きれいになる

合成洗剤にコリゴリしたので、炭酸ナトリウム洗濯に、粉石けんを加えることは考えてもいませんでした。今までの合成洗剤洗濯に比べれば、洗い上がりには満足していました。

粉石けんでの洗濯も経験しているので、石けん残りにも嫌な記憶があるのです。

しかし、ある時、ふと思って、炭酸ナトリウム(水30Lに対して12g)に加えて、粉石けんを少しだけ(ティースプーン1杯くらい)入れて見ました。すると、驚き。石けん残りはないし、洗い上がりも、一段上であることは否定できません。

溶けやすいと評判の石けんを使ったせいもあるのかも知れません。



すすぎは、2回を必要としますが、とりわけ汚れの付きやすい夏場には、うれしい結果です。

泡が立たなくても大丈夫

粉石けんといえば、溶けにくいに加えて、泡が立つほどに沢山入れないと、きれいにならない、という伝説があります。それが費用と手間を増やし、洗い上がりの石けん残りも招いて、嫌われることにもなります。
でも、これは、石けんだけを使って、洗濯する場合に限ったことかも知れません。

炭酸ナトリウム洗濯では、それだけで、十分な洗浄力があるので、さらに、少量の界面活性剤(石けん)が加われば、鬼に金棒になっているように思います。

メーカー推奨通りに多量の粉石けんを使って、洗濯しておられる方にとっても、「粉石けんを減らして、炭酸ナトリウムを加える」というように切り替えることができる、という朗報かもしれません。粉石けんは少なくて済むし、溶けやすくなり、結果的に石けん残りも、費用も少なくなります。

粉石けんと炭酸ナトリウムのことについて、参考になる解説がありました。
無添加石けんと炭酸塩の入った石けんはどちらがいいの?です。
趣旨には大いに賛成です。が、石けんが主で炭酸ナトリウムが従なので、この記事とは少し違います。石けんに洗浄力があって、炭酸ナトリウムはそれを助けるだけ、というものですが、いっそ、炭酸ナトリウムに洗浄力があって、石けんがそれを助ける、でもいいじゃないかと、思うのですが。

夏は、粉石けんを使うとして、溶けにくい冬は液体石けん(カリ石けん)を使うという手もあるのかも知れません。冬は、汚れが少ないので、そもそも、石けんも不必要だという気もしますが。

普通に「石けん洗濯」と言われるものは、石けん多すぎ

この際、普通に言われている石けん洗濯(洗濯機で)で、粉石けんの推奨使用量を、ネットで調べてみました。
石けんの種類でもかなり違うのですが、ざっと大雑把に言って、

洗濯機に入れる水量を W リットルとして、
粉石けんの使用量は、 W かける 1.2~1.3 グラム

というところみたいです。例えば、水が30リットルとして、粉石けんは36グラム、と言った具合です。
今回使っている「しらかば石けん」でも、袋の説明によれば、水30リットルに粉石けん40グラムと書いてあります。(しらかば石けんは、石けん60%、炭酸ナトリウム40%)

ちなみに、この水30リットルにしらかば石けん40グラムの割合で溶かした300ccの水溶液のPHを測ってみました。すると、
PHは10.0(PH試験紙は、0.5単位です)
かなり高いです。粉石けんには助剤(炭酸ナトリウム)を入れてありますので、この助剤でPHを上げているのだと思います。しかし、これほどまで高いPHと、石けんの高濃度を、なぜ必要とするのか? 私の理解を超えています。なぜか、ダイソーの泡だて器で、グルグルやっても泡は立ちません。
当研究所の炭酸ナトリウム洗濯では、通常PH8.5あたりで洗濯しています。この点でも、粉石けんの使用量は再考されるべきかと思います。


炭酸ナトリウム洗濯のおすすめ量は、水が30リットルとして、炭酸ナトリウム12グラムです。(これでPH8.5あたり) これに粉石けんをティーズプーン1杯加えるとして、炭酸ナトリウムは3グラムです。
メーカー推奨の粉石けん使用量40グラム(しらかば石けん40グラムには、石けん分が24グラム、炭酸ナトリウムが16グラム含まれます)というのは、ゾッとする量です。これをすすぎで取り除いていくのは、半端なことではありません。炭酸ナトリウムは、水に溶けやすいので、2度のすすぎで、ほとんど残りませんが。

表にしてみました。洗濯機水量30リットルで

 洗濯方法 水量(L) 炭酸ナトリウム(g)  石けん(g)  PH 
炭酸ナトリウム12g+しらかば石けん3g 30  13  2  9.0
 しらかば石けん40g 30  16  24  10.0

となります。メーカー推奨の量では、とにかく濃すぎるように思いますが。

石けんは低濃度だと洗濯物を汚すだけ、は本当か?

例えば、以下に引用した「正しい石けん洗濯のやりかた」では、

石けんは濃度が低いと、そのすべてが石けんカスに変わって全く泡立ちません。このような状態で洗濯しても、石けんカスの中で洗濯物が回っているだけで、汚れが落ちるどころか、石けんカスを付着してかえって汚してしまうことになります。

と、書いてあります。困った事です。石けんを減らして石けんカスで洗濯物を汚すか、大量の石けんで下水を汚した上、すすぎ残りで洗濯物を汚すか?
でも、炭酸ナトリウム洗濯では、こういう心配はありません。どうしても石けんを使いたい時だけ、少量の粉石けんを足せば、泡も立たず、石けんカスも付着しないのです。

真冬に、お湯で強引に大量の石けんを溶かして、無理に洗濯するのはどうか、という気がします。
合成洗剤洗濯もそうでしたが、粉石けん洗濯にも、何かとんでもない勘違いがあるような気がします。

ついでに、先程のしらかば石けん水溶液を、5倍くらいに薄めて、様子を見ました。
しかし、静かに放置しても、かき混ぜても、石けんカスが分離してくる気配はありません。
「石けんは濃度が低いと、そのすべてが石けんカスに変わ」る、と言うのは、もしかすると、助剤(炭酸ナトリウム)が入っていない、純石けん(無添加粉石けん)の場合だけのことかも知れませんね。


結論として、炭酸ナトリウム洗濯は、粉石けんを入れようと入れまいと、便利で、(衣類にも環境にも)きれいで、お安いものだ、ということは言えますね。