つくづく総合研究所 海竜風ホーム

フキン、タオルは電子レンジで消毒しましょう

2022年9月25日更新

フキンやタオルを使っていると、いくら洗っても、においが残ってしまったり、黒い点(カビ)ができてしまったり、ということがあります。
特に流し拭き・テーブル拭きが、クンクンと嗅ぐと雑菌のニオイがするというのは、仕方ないとあきらめていませんか?

ふきん

目次


そういうことがなくても、日々使うフキン・タオルを常に清潔にして、気持ち良く使い、食中毒・感染症の危険も防ぎたいものです。
皆さんはどうしていますか?

漂白剤は?


酸素系、または塩素系の漂白剤、という方法もありますね。しかし、意外と手間がかかって、毎日のこととしてやれるものではありません。しかも、繊維の奥までしっかり殺菌できているのかという疑問もあります。

酸素系漂白剤では、殺菌としては、少し頼りないですね。塩素系だと、危険な上に、生地が傷むという悩みもあります。

塩素系漂白剤は危険

太陽殺菌、熱湯殺菌は?


太陽殺菌、という方法は、陽のあたる表面は殺菌されるのかもしれませんが、フキン・タオルの布全体が中までしっかり殺菌されているようには思えません。
熱湯に漬けるという方法は、一番効果はありそうですが、費用・手間が心配。毎日やるには少し危険な感じもするし。

太陽の直射

電子レンジでの殺菌をお薦め


そこで、ぜひお薦めしたいのが、電子レンジを使う殺菌です。バイ菌が生み出した毒素は100℃でも分解できないものはありますが、人間に住みつくことのできるバイ菌は100℃ですべて死んでしまいます。

洗濯したフキン・タオルを干す前に、電子レンジで殺菌すれば、気持ちよく安心して使えます。流し拭き・テーブル拭きなどは水洗いして、絞った後、電子レンジにかければ、そのまま安全に使い続けることができます。
トレーに載せ、電子レンジから出した後、手でさわれるまで冷ます、ということさえ守れば火傷などの事故の心配もありません。

電子レンジに入れる

ポリ袋に入れて、電子レンジへ


熱に強いポリ袋に入れて(蒸気が逃げられるように、ジッパーは閉じないで)トレーに載せ、袋がふくらんでくるまで(沸騰が始まるまで)、電子レンジでチン。大きさ、量によって違いますが、30秒から1、2分で完了です。
トレーごと取り出し、流し台の上に袋からあけて、手でさわれるまで冷まし、干すだけです。まったく簡単。これでいつもフキン・タオルをきれいに、爽やかに使えるのです。

熱に強いポリ袋といえば、ジップロックがおすすめです。(メーカーによると「耐熱温度は100℃」とのことです。また「油分の多い食品は耐熱温度を超えることがありますので、レンジでは解凍しないでください」ということですが、フキン・タオルの消毒については油ものではないので100℃に収まります。でも限界ぎりぎりなので、ジップロックは長期にわたって使えるものではありません---が、毎日使って、ゴワゴワして破れてくるまで数ヶ月かかります)( 「よくあるご質問 -ジップロックR」より、およびここにも

食品保存用によくある透明なポリ袋は。「低密度ポリエチレン」で大変熱に弱い( 包装技術ねっと参照)ので、これで消毒すると、1回でだめになってしまいます。

(ちなみに、電子レンジ用のトレーは ダイソーのトレーが丈夫で、お薦めです。ダイソーには珍しく、しっかりしていて、丈夫です。)

電子レンジ殺菌のやり方


電子レンジで殺菌する場合、水で濡れている状態で(絞るとか、脱水とかして)あることは必須です。乾いている布を電子レンジで加熱すると、焦げたり、燃えたりして、極めて危険です。

トレー、ジップロック、フキンです
布巾、袋、トレーを用意します

フキンをジップロックに入れます
ジップロックにフキンを入れる

入れ口のジッパーを閉じないで、下に折り込みます
袋の口を折りたたむ

終わって電子レンジから取り出しました、袋の端を持ってあけます
電子レンジから出して、あける

フキンはまだ熱いので、トングなどを使って広げて冷まします
熱いので、注意、トングを使って冷ます

さっぱり、きれいになりました。

電子レンジ殺菌できる素材は?


フキン・タオルには、木綿だけでなく、ポリエステルのマイクロファイバーや、レーヨンとの混紡などもあります。木綿のフキンやタオルが電子レンジで、100℃の熱殺菌しても、大丈夫なのは、よく知られていると思います。では、合成繊維のものは電子レンジでは消毒できないのでしょうか?

合成繊維のフキン

フキン・タオルに使われているかもしれない合成繊維の耐熱性を調べてみました。
「各種繊維性能表」より)

ポリエステル
軟化点230~240℃
溶融点255~260℃

レーヨン
基本的には木綿と同じで軟化、溶融はなし、
260~300℃で着色分解

ポリエチレン
軟化点100~115℃
溶融点125~135℃

ポリプロピレン
軟化点140~160℃
溶融点165~173℃

ナイロン
軟化点180℃
溶融点215~220℃

66ナイロン
軟化点230~235℃
溶融点250~260℃

図にしてみました。

合成繊維の耐熱性グラフ

ということですので、ポリエチレンが入っていれば、100℃に達する電子レンジ消毒は無理、ということです。(ただし、ここに挙げていないもので熱に弱い化学繊維はいくつもありますので、「ポリエチレン以外は大丈夫」とは考えないでください)

軟化点が100℃を超えていれば、融けたようになることはありませんが、ツヤやフワフワ度には影響しますので、それが気になるものは、やめましょう。
それ以外は化学繊維でも、ぬれた状態であれば、電子レンジはOKということです。ツヤやフワフワよりも清潔が第一、というものだけを電子レンジで消毒するようにしましょう。まあ、フキン・タオル・ハンカチ限定ということですね。

熱の影響が心配な場合、ジップロックに入れて、ふくらんでくれば、すぐ電子レンジを止めて、すぐ取り出し、すぐ袋から出して冷ませば、生地に対する熱の影響を最小限にすることができます。
熱の影響がそれほど気にならない場合、何回かやってみると、「これくらいの量だと何秒」ということで、目安がつくようになります。ここまで来ると、電子レンジをのぞかなくても、タイマーですませます。

意外と簡単、電子レンジ殺菌-ただし、乾いているものはダメ


熱の影響がそれほど気にならない場合、何回かやってみると、「これくらいの量だと何秒」ということで、目安がつくようになります。ここまで来ると、電子レンジをのぞかなくても、タイマーですませられます。

袋に入れてやる電子レンジ殺菌の良いところは、袋がふくらめば中のものは全体がほぼむらなく、約100℃になっていることです。(「約」というのは、水質や気圧などで水の沸点は微妙に変化するからです)

水がなくなるまで長時間加熱すると、水気がなくなってきたところから焦げてきます。遅くとも、水蒸気が吹き出してきたら電子レンジを止めましょう。水蒸気が吹き出してくると、そのにおいが電子レンジの外にも漏れてきますから、いやでも分かります。電子レンジをすぐ止めましょう。

バスタオルは大き過ぎて、電子レンジには入らないのではないのでしょうか? 清潔のためには浴後の体拭きにはファイスタオルを使うのが、望ましいかなと思います。バスタオルはかさばるので洗うのが大変ですね。だからといって、洗剤と汚れ、湿り気のついたものを何日も使い続けるのは、大変不潔なのではないかと思います。
やや厚手のフェイスタオルであれば、特に長髪でない限り、頭から爪先まで、十分に体全体を拭くことができるはずです。(私個人としては、かさばるバスタオルでは体を拭きにくい、と思うのですが)

フキン・タオルは使うと、湿っているだけに雑菌が繁殖しやすくなります。特に、合成洗剤で洗ったタオルは、繊維に取り付いて離れない洗剤分が養分となり、体から移る油脂分と合わせて、よけいにカビやすいので、洗濯のたびに電子レンジ殺菌すると安心ですね。(炭酸ソーダ洗濯の場合には、それほど心配する必要はなさそうです)

ポリエステルのマイクロファイバー製台ふきんは、水をよく吸ってくれて、全く便利です。普通に売っているものを2枚重ねて縫い合わせると、さらに、水を多く吸ってくれて、もう手放せなくなります。マイクロファイバーなので、厚くても木綿や麻、レーヨンのようにごわつくこともありません。しかし、乾かし難くなるのが、最大の難点です。
これを、毎日1回電子レンジ殺菌すると、絞るだけで十分清潔を維持できます。時々、気が向いた時に洗濯すれば、いいのです。(もし色が少しついてきても、バイ菌という点では、問題なく清潔なのです)

家族に感染症患者が出た時、大活躍


新型コロナウイルスはもちろん、風邪、食中毒、眼病、など感染症に家族がかかった時は、タオルは別にする必要がありますし、場合によっては、衣類も殺菌する必要があります。「いちいち全部やってられないよお」と、悲鳴も上がりそうです。

でも、こういう時も、電子レンジで、消毒できます。電子レンジ殺菌をすれば、簡単、完全です。

患者が触るもの、あるいは、触った所を拭いたものを、どんどん殺菌して、バイ菌、ウイルスを退治しましょう。湿っていても問題ないものは、電子レンジ殺菌をして、すぐそのまま使えます。洗濯物が増えて困ることにもなりません。

ただし、マスク、パンツなどゴムが使われているものは、ゴムが熱でダメになってしまう可能性があります。その時だけ、ゴムを抜いて、ヒモ式にするという手もありますね。

食器洗いスポンジも、電子レンジ殺菌できる


食器洗いスポンジも、注意してやると、同様に熱殺菌できますよ。
「注意して」というのは、ポリエチレン、ウレタンスポンジなどが使われていて、大変熱に弱いからです。使い切って、捨てる直前のもので試してみると良いと思います。、しぼって、水をよく切り、同様にポリ袋に入れます。

湿っているスポンジをジップロックに入れ、トレーにのせます

スポンジをジップロックに入れる

電子レンジにかけて、覗きながら
沸騰する前に取り出すつもりで、構えておきます
ポリ袋が少しでもふくらみかけたら
すぐに止めて、すぐ取り出します。

ふくらみかけたら、すぐ取り出す

ひっくり返して、ジップロックから出します
すぐ冷めます

フキンを袋から取り出して完了

それでも、もしペタッとなってしまえば、ごめんなさい、その食器洗いスポンジは電子レンジ殺菌できない、ということです。ものによっては問題なしで熱殺菌できます。

軟質ポリウレタンフォームは「-20℃~+80℃の範囲で使用可能です。しかし、軟質ポリウレタンフォームの種類によって異なりますが、一般的には80℃で連続使用した際に強度が半減する期間は約500日~700日です。」とのことです。( 日本ウレタン工業協会より) この80℃というのは、80℃の熱湯に漬けてどうか、ということだと思われます。1秒、2秒のレベルで熱にさらされるのであれば、もっと高温でも耐えられると思われます。

ところで、低温殺菌牛乳は
「摂氏63 - 65度で30分間加熱殺菌する方法(パスチャライズドという。フランスの細菌学者ルイ・パスツールが考案した加熱殺菌法であるパスチャライゼーションが由来)」(ウィキペディア(Wikipedia)より)
で殺菌されています。
おお!、かのパスツール先生の研究成果として、70℃に満たなくても、人間に有害な、たいがいのバイ菌は死滅してしまうことが、分かっています。したがって、65℃をはるかに超える(ウレタンスポンジの耐熱限界の)80℃で、止めて、すぐ袋から取り出せれば、完璧なのです。が、それは難しいですので、ふくらみかけたらすぐ取り出し、というやり方で、それに近いところに持っていけるのではないかと、思うのです。

実際にやってみますと、ポリ袋がはっきりふくらんでしまっても、問題なしです。ただ限界ぎりぎりのことなので、フキン・タオルのように毎日やるのは避けたほうが良いかと、思います。
これで、気持ち良く食器洗いができます。

スポンジは使った後、絞っておくと汚れにくい


そのスポンジですが、使った後のスポンジを置くといえば、そのまま
スポンジラックに入れる、
というのが、通常かもしれません。「水切れが良くて衛生的だ」という売り文句も見ます。

例えば、こういう風なもの、便利そうで、よく見ます。昔、私も愛用していました。

スポンジラック

が、これは、やばいのです。食品の汁と洗剤とたっぷりの水を含んだスポンジは、雑菌の培養器です。不潔なだけでなく、スポンジカビの元です。ラック自体が、また、汚れの元です。

食器洗いの最中には流し台の適当な所に仮置きし、終わったら、水で良くすすいで、流し台フキンにはさんで、しっかり絞りましょう。流し台フキンは毎日電子レンジ殺菌しているので、清潔で安心です。その後、水のかからない、乾いた場所にスポンジを置いておきます。汚れと洗剤、水はほとんどなくなるので、これだけで雑菌がかなり繁殖しにくくなります。これにプラスして、時々電子レンジ殺菌すれば、さらに安心です。

ジメジメしたスポンジとラックが台所からなくなると、思いの外、サッパリしますよ。