実録=フラフープに挑戦 (前編)
2024年5月31日他のサイトから移転
健康にも良いと言われるフラフープ、懐かしく面白そう。ふと思い立って、購入し、始めました。健康に良いは本当でした。
値段は1000円前後で、安いものです。例えば、楽天では。
確かに、体の調子は見違えるほど良くなりました。
でも、最初はうまく回せないものです。左も右もそれなりに回せるようになるまで、かなりの苦労はありました。大体半年というところでした。
さらに続けていると、左へあるいは右へ、前へ後ろへ、移動しながら、さらに回りながらとか、片足立ちでとか、ちょっとした曲芸もできるようになりました。
ここでは、その苦労と努力の過程を書いてみました。「やってみようか」「そうか、そうしたらいいのか」と、思ってもらえることを願っています。
この前編は、左も右もそれなりに回せるようになるまで、のことが中心です。
とにかく、最初の頃はフラフープを少しやるだけでも激しく疲れます。翌日の仕事にも差し支えるくらいです。腰が痛くなって休止した時もあります。
安全第一、無理をしないで、しかし、あきらめないで、ゆっくり進めてください。
2022年1月 フラフープ購入
購入して、さっそく組み立てましたが、いざ回してみると、思ったようにはいきません。回したつもりでも、フラフープはポロリと落ちてしまうのです。
左回しはできるようになっても、右回しが全然できなかった
その内、左回しは何とか、少しできるようになったのですが、右回しが全然できませんでした。フラフープは1周もしないで落ちてしまいます。左と右の落差が嘘みたいで、信じられないという感じでした。
「こうすればフラフープを回せる」という、ネット記事は見かけますが、そのとおりやっているつもりで、なかなか、できないものです。でも大丈夫、その日にはできなくても、続けていればできるようになります。運動会ではいつもドンケツで、運動オンチの代名詞だった私でも、できるようになったのです。
どちらかが回せれば良し、反対回しは、回せる方を手本とする
片方向にしか回せない、というのは、体の歪みに気づいたということです。ラッキーだと思って、フラフープを楽しみながら、体の歪みを改善していきましょう。
回せる方をやってみて、どうやったら回せているのか、自分の回し方を研究しながら、それを手本にして、反対回しのやり方を研究してみました。
3週間かかりましたが、何とか右回しもできるようになりました。
ネットの記事を読んでもなかなか分かりません。自分の体に聞きながら、反対回しのやり方を学んでいくのです。
どちらも回せるようになったら、回しにくい方を多めに練習して、体のバランスを修正いくと良いのだと思います。
私も、体の歪みが(左右、上下、前後、あれこれ)ひどいので、そのせいで右回しがやりにくいのだと、思います。左の股関節が特に固いのが関係ありそうです
右回しが何とかできるようになって、バランスも、少し回復してきたように思います。
やればできる。フラフープが体に良いことを実感
3週間で右回しをちょっとだけ、さらにもう1ヶ月の挑戦で、そこそこですが、「できるようになった」時の喜びはかなりのものでした。子供の頃にフラフープをやった記憶はないので、70を過ぎて始めて回せるようになったのですから。
体にも良い変化がありました。
腰(股関節)の血液循環が良くなり、下半身の冷えが改善しました。くるぶしから下は、冷たいのが当たり前と思ってきましたが、当時、大寒だったのに何となくポカポカしているのです。
少し涼しくなると、電気スリッパをすぐ出したものでしたが、それほど必要を感じなくなったのです。
体の歪みが、少しましになったように思います。ウエスト、腹筋がぐっと締まってきました。その結果、走る時も足が軽くなりました。
始めは疲れが激しいので短く切り上げる
うまく回せなくても、十分運動になります。いや、むしろ、できない頃のほうが疲れが激しいです。
「10分ほど続けるだけで約100kcal程度のカロリー消費となります。」
という記事も見かけますが、最初は10分なんて、とても続けられるものではありません。
最初は、1分でグッタリ。
曲芸回しができるようになっても、5分続けるのは、ほぼ限界でした。。
10分続けられるのは、なかなかのことだと思います。
1、2分間続けていても、お腹周りがしまってきて、体調も良くなりました。クランチやアブローラーとは、また違った筋肉を使っています。
筋肉はそれ自体エネルギーをたくさん消費しますので、筋肉がつけばそれがダイエットになります。
深い所のインナーマッスルが鍛えられているように思います。
体の奥が疲れる
鍛えられるのはいいのですが、翌日どころか、その日からグッタリ疲れてしまいます。足が疲れた、腕が疲れた、というのではなく、どこか分からない所、体の奥から全身が疲れた感じで、その日よく眠れるのですが、翌日も昼寝必須になります。
仕事に差し支えても良くないので、とにかく、1分、2分から始めて、様子を見ながら、少しずつ時間を増やしていくのが良いと、思います。
右も左もできない、という方もあるでしょう。その場合は、少しでもやりやすい方で、練習を続けることをおすすめします。うまく回せなくても、チャレンジしているだけで、十分なエクササイズになるのです。
とにかく、無理をしないで、少しづつ時間、回数を増やし、続けていくことがポイントだと、思います。
フラフープ回し方の基本
上図のように、足の位置は前後とか左右とか、いろいろ言われていますが、私にとっては左右に肩幅くらいに広げるのが、一番やりやすいですね。(前後ではやりにくい、というのも、体の歪みのせいだと思います)
腰は前後させる、と言われますが、やはり基本は、回転させるのだと思います。
下の図のように(左が体のつもりで、黄色がフラフープのつもり)、力が働きます。
フラフープの力学
フラフープの重心は中央ですから、体に当たっている部分は、常に体を外から押えるように力が働きます。それに対する反作用として、外に押し返す力と、上に押し上げる力が働きます。この上に押し上げる力が、フラフープが落ちない力となります。
この力が、回っている間ずっと働くようにするには、腰が回転していて、フラフープを常に押し返しているのが、望ましいと、思われます。
足の位置は前後、左右、やりやすい方で、腰を回転させる
上手な人の動画を見ても、前後だとか、左右だとか言っても、それは本人の気持ちだけで、実際は腰は回っています。もちろん、完全に円状に回転させるのは、また無理なので、前後または左右のどちらかが中心的な動きだ、ということだと思います。
始める前に、腰を回すようにストレッチすると、よい準備にもなります。
上の図からは、また、腰骨、ウエストのくびれが重要な働きをしていることが分かります。フラフープでウエストのくびれをつくる、と言われますが、逆に、このくびれがないと、フラフープを回しにくい、とも言えます。
冬の厚着では、くびれがなくなるので、全然回せません。フラフープをやる時は薄着になる必要があります。
特に、腰骨の左右の出っ張り、お尻の出っ張り、腹のへこみを利用しているような感じだと思います。
ですから、結局
ウエストのくびれが深いと回しやすい→薄着で、お腹をへこませるようにする
ということになります。ウエストのくびれが、結果なのか原因なのか、鶏と卵ですね。
結局、最初はうまくできなくても、練習している内に、ウエストのくびれも深くなってきて、うまくできるようになる、ということでしょうか。
このくびれを使って、フラフープをしゃくり上げるつもりが、初心者のコツではないかと、思います。また、体を真っすぐにして、お腹をへこませるようにすると、やりやすくなります。
ウエストのくびれと骨盤の形が、またその周りの筋肉の状態が、その人にあったやり方を規定することになるのではないか、と思います。
でも、やりやすいからと言って、それが望ましい状態とは言えないと思います。右へ左へ、足を左右へ、前後へ、いろいろな方法で、体をまんべんなく使うようにすることが、健康上、大事なのではないかと、思います。
やっと5分できるようになった、というだけだと、足を少し動かすだけもフラフープは落ちてしまいます。前へ後ろへ、左へ右へ、スタスタ歩いたり、右回しの後、すぐに左回しできる、とかできたらいいなあ、と思いますが、まだ夢の話です。
しかし、下手なればこそ、よけい、初心者の参考になるのではないかと思って、書いています。
右回しも、うまくできるようになった
始めてから1ヶ月くらいくらいたちました。まだ左回しの方がやりやすいのですが、右回しでも5分くらい続けられるようになりました。
幾つになっても、やればできるのですね。率直に、うれしかったです。
お腹がペッタンコ
何かお腹周りが細くなったな、とは思っていましたが、よく見ると、お腹周りの脂肪が落ちて、ペッタンコになってしまったのです。写真をアップしたいところではありますが、恥ずかしいので、遠慮いたします。
フラフープできれいなくびれになる、などと言われていますが、本当でした。手抜き筋トレ中の私としては、脂肪が落ちたのは良いのですが、さらに細くなって筋肉も少なげなのが、少し残念な気もします。
筋肉痛と腰痛、腰回りの疲労感
いい調子ばかりでは、ありません。
お腹の脂肪が落ちて、腹筋を手で触ってすぐ自覚できるようになったのですが、今までにない腹筋の痛みが出てきました。でもこれは、1週間もしない内になくなりました。
左右を変えて回していると、いやでも自分の動きが、体がアンバランスであることが分かってきます。右回しがやりにくい、というのは、体重が右足にかかっていて、左足、左股関節の動きが悪いためだ、ということが分かってきました。
で、なるべく左足の方も使うようにして回していました。
すると、左の腿がこわばるような、コリがひどいような。さらに、左足の筋肉が腰骨とつながっているところで、いわゆる腰痛です。本格的な腰痛になってしまっては良くないと、しばらくフラフープをやめることにしました。
腰痛! が1週間の休みで痛みは解消、その後は順調
立った状態で、上半身を前倒し、後ろ倒し、腰骨と筋肉の接合部を、マッサージしたり。
走るのはやめて、歩きに。それでも、長く歩くと、今までにない腰回りの疲れがします。
何やかやしている内に、それでも、1週間くらいのフラフープ休みで痛みも軽くなったきました。ちょっとずつフラフープを回し始めると、2,3日で、もうなんともなくなりました。
左足での支えもしっかりできるようになってきました。
運動が体を作ってくれるのですね。(糖質制限が基礎にあるので、多く摂っているタンパク質、油脂が筋肉の修理に必要なだけ間に合っているからではないかとも思いますが)
それまでは、左右の足を開いて、しっかり踏ん張って、やっとフラフープを回せていたのですが、この頃には、左右の足を閉じて、フラフープを回すこともできるようになりました。腰が良く動くようになった、という感じです。
移動しながら、左右回したいけど・・・
左右に回せるようになった、と書きましたが、その後、移動しながらフラフープを回せるようになりたいと思いました。
ところが、フラフープを回しながら、足を少し動かす、ということが、実は、大変難しいのでした。踏ん張って回すのに精一杯なので、足を動かす余裕がないのです。
ウトウトが厳禁の人は、やる日に配慮して
ところで、フラフープの後は、くたびれ果ててしまいます。(回したり落としたりで)10分にもならない時間ですが、走りとは比べものにならない疲労です。それこそ、体の芯からの疲れです。ちょっと横になるつもりが、しばらく寝入ってしまいます。
体の芯からの疲れですから、座って静かになると、すぐに寝入ってしまいかねません。ちょっとウトウトするだけで大騒ぎになりかねない会合に出る場合などは、2、3日前からはフラフープを避けていた方が良いように、思います。体がフラフープに慣れてくれば、大丈夫なのですが。
「いやあ、健康のためのフラフープで、体の芯からの疲れがね・・・」という弁解が通用すれば良いのですが。ちょっとウトウトで、鬼の首でも取ったように、大騒ぎする人もありますからね。
左右回すので精一杯だった時期は通過
話を戻します。足を左右に開いて、踏ん張って、左だけでなく、やっと右も何とか回せるようになったが、足を動かすことはできない、ということでした。
回しながら少し体の位置を変えただけで、フラフープは落ちるのです。腰を回しているつもりで、実際は、腰の動きが止まってしまったのです。 腰が自分の思うようにならない、ということです。
さらに、回しながら歩きたい、と思ったのですが、歩くどころか、体の向きを少し変えたり、足の位置を少し変えただけで、フラフープは落ちてしまうのでした。
自分の体の動きを見ていますと、腰の回り方のスピードが、一時、ふっと落ちてしまうのです。自分でもなぜなのか分からないのです。
とにかく回せ回せで、グリグリ足腰を動かして、数をこなしていますと。
体の向きを変えても、何とか回せるようになった
その内、何とか、足は動かさないままで、体を左に向けたり、右に向けたりしても、フラフープが落ちないようになりました。それだけで、一生懸命です。
体の向きを変えないで、何とか動かしていた時に比べて、さらに激しい疲労です。
でも、回せ回せ、今日は体が疲れ果てても、明日はまた頑張れる。
腰を回す筋肉に偏りがある
さらに、少しずつ、両足を閉じて行きました。回せるぎりぎりまで、足を閉じていきます。その頃やっと、分かってきました。腰を回す筋肉が、片方が特に弱い、ということが。
左によじる筋肉はそこそこあっても、右によじる筋肉が、とても弱かったのです。そのため、腰を回しているつもりなのに、大して回っていなかったのです。
最初に右回しができなかったのも、そのためだったのです。
左回しには、右の筋肉を使っていて、右回しには、左の筋肉を使っているのが分かります。腰を後ろから前に持ってくる時の筋肉ですね。この際の左の筋肉が、右に比べて弱いのです。
なので、位置を少し変えると、スピードは出ない、フラフープは落ちる、となったのです。足を閉じようとすると、それまでは足の力でごまかしていたものが、ごまかしきれなくなってしまったのです。足を閉じていくほど、足ではなく、腰の筋肉で腰を回さなければならなくなるのです。
足を閉じても回せるようになった
こうなると、いよいよ、腰を回しているのがよく分かるようになりました。フラフープは、足で回すのではなく、本当は、腰で回すものなのでした。
しかし、その内、回しながら、つい下向きになっていることに気がつきました。それは、腰を回すために、腰の横、前の筋肉しか使っていないからだということが分かってきました。うまく回すためには、背筋もしっかり使う必要があるのでした。
ということで、フラフープは、足腰だけでなく、背筋を含めて、腰を中心に全身の筋肉を総動員しての運動だということが、分かるようになりました。
フラフープで、背筋が強化される
足を閉じても、背筋を使って、どうにか左右に回せるようになったのが、始めてから4ヶ月たった頃でした。猫背の改善にも、大変良さそうです。それでも、また体を左右に向きを変えると、難しいのでした。
背筋にも左右の問題がありそうです。
背筋も使って回すとなると、またさらに、ど疲れです。それでも、今日は体が疲れ果てても、明日はまた頑張れる、で、回せ回せです。
体の左右、前後の歪み、不均等を修正していく
うまく回すためには、どの筋肉を使って回すのか、ということを、この頃意識してできるようになったのは、かなりの進歩だと思います。フラフープをうまく回すためには、体のバランスが大変重要なことが分かってきました。
腕についても、右手ばかり使ってバランスを取ろうとしていて、左手は遊んでいるのです。腕の問題というよりは、左半身の筋肉がとにかく弱いということだと、思います。
当然、この偏りを修正するためには、回転の方向も、苦手な方を中心にして、やりやすい方も少しやる、ということかと、思います。
回しやすい方だけやっていると、せっかくのフラフープで、かえって体の偏りをひどくてしまうことにもなりかねません。
苦手な方もうまく回せるようになるにつれ、体の歪みが、徐々に直ってきているように思います。
フラフープは必死になって回すのが、下手の定め
おなじみチャビー・チェッカーで、
Let's Twist Again !
これに合わせて、回せ回せ、で一生懸命やっています。
腹筋は、今までもいろいろやっていましたが、フラフープで、どんどん腹筋が固くなってきました。ウエイトトレーニングでは、遅々としたものでしたが、フラフープは、落としたくないと、必死になるので、頑張り具合が違うようです。
歩きや走りでは、ペースを調整できますが、フラフープでは、落ちないためには一定以上の回転が必要です。その回転を、自分の足りない筋肉で作り出すしかないのです。下手な程、必死になるしかないのです。
無理して体を壊さないために、時間短め、休養日をしっかり入れる、などで自分でコントロールすることが求められます。
無理しないで休養日も入れて
一度、腰、股関節の周りが、ヘラヘラに疲れているのが、夜、横になっていて分かる事がありました。思い切って、2日間フラフープを休みました。その後は、また、元気に回せ回せできるようになりました。
無理しないで、たまには休みを入れた方が良いようです。もっとうまく回したい、というゲーム感覚があるので、けっこう続きました。
体の軽快さがうれしい
体が締まってきただけでなく、筋肉が強くなってきたためだと思いますが、体が軽くなってきました。
体重のことではなく、動きのことです。いろいろな動きが楽々できるのです。「老化」なんて嘘みたいな話です。
体は、ますます軽快に、ササッ、チャチャッ、キュキュッと動きます。最近30年間で、最高の体の軽さです。ほんと。これが一番うれしいです。
といったことをしている内に、
横浜こどもの国に、フープマン
という人がいることを知りました。
「フープマン・ユーヤ杯」というものもあるそうです。
フープマン・ユーヤは、ものすごい人です。フラフープで、そういうこともできるのか、とびっくりです。クリックして、覗いて見てください。
真似をしようなどとは思いませんが、そういう世界もあるんだ、と思い、励まされる気がします。
ここでは、
フラフープ検定
というものもあります。
「フラフープを腰で回せる。5秒以上フラフープを腰で回す事ことができればOK。」これが10級です。一番簡単な級です。私はこれです。
「フラフープを回しながら1回転できる。フラフープを回しながら自分が1回転できればOK。」これが9級です。いつかできるようになる日が来るのでしょうか?
最高級は、名人です。
web版フラフープ 検定
に、あります。
フラフープの世界は、奥が深いです
今後も頑張って、フラフープでいろいろなことができるようになりたいと、思います。
以上前編は、2022年1月始めから、2022年4月始めまでのことでした。3ヶ月で、フラフープを回すことだけは何とかできるようになりました。このあとは後編へ続きます。
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