植木鉢のバラ-水浴法で挿し木(後編・完結)

水浴法挿し木

2022/6/13、バラの枝をガラスコップの中の水に浸けました。それを3期に分けて、土に植えました。そのことは次の記事をご覧ください。

ここでは、植えた後の様子です。土は、普通の土です。

下の写真は、6/21に、切り口に根のでき始めのコブが、少しだけのぞいて来た時に、試しに植えたものです。(結果的には、これでいける、ということでした)

6/21植えた

右端の葉のない枝は、早めに枯れてしまいました。葉がないとダメなようです。実は、この枝にはツボミが5、6個付いていて、しかも、しおれてしまったので、ツボミを切り除いて水に差したものです。もっと長く、水に差したままだったらどうか、微妙だと思いますが。もう検証できませんが。

ここの写真シリーズでは、やっていませんが、特に乾燥しやすい時期には、植えた直後には、まだ根もないに等しいので、穴を開けたポリ袋を軽くかけておいた方が良いのです。空気は入るけれども、風は通らない、という感じです。葉の吸い上げに間に合う根ができた頃に外します。

7/2 1本を補植

枯れてしまったものの代わりに、1本補植しました。

出始めた根が傷まないように、十分大きな穴を開けて、枝を挿し、土で埋めます。枝の回りを少し押さえておくと、倒れにくくなりますし、根の回りに土がしっかり来るので、水を吸いやすくもなります。

7/21 残りの1本を植えました

比較用に、1本を水に差したままで残し、他は(といっても残りの1本だけ)植えました。

6/21の写真とくらべて見ると、アブラムシのために葉がかなりやられていることが、分かります。(同じ位置からの写真です) これでも、ゼンターリのおかげで、これで収まっているのです。

7/21追加で植えた

左上が7/2に植えたもの、右下が最後、7/21に植えたものです。(右上、左下は6/21のものです)

左下のものは、小さな新芽が出てきています。他は、まだまだです。悪い虫にやられないで、無事に成長できますよう、祈る毎日です。

8/6 植え替え

7/2に植えたものが、元が黒くなって、枯れてしまいました。

土が悪いのかと、残りの3本を掘り起こしました。(悪いんですよ、私は、せっかちで、良くないと思いながら、こういうことを辛抱できずにやってしまいます)

以前に(6/21)に植えたものの残りの2本からは、しっかり根が伸びていました。後の(7/21)ものは、まだコブ(カルス)がふくらんでいる状態です。

結局、水浴させて、コブが出てきたら、早めに植えた方が良かったみたいです。特に、水浴液に液肥(薄めたとは言え)を加えたのが、良くなかったと、反省しています。枯れた1本はそのためと思います。

抜いてみた、根の状態

プランターには、土(バーミキュライト)を足して、植え直しました。

植え直しのバラ

真ん中と左の2本が6/21植えのもの、右が7/21植えのものです。

根が弱いと、葉色も薄いです。こういう時に、肥料不足かと考えて、肥料を入れてしまうと、枯れるので、辛抱です。

抜いてごめんね。機嫌を悪くしないで、元気に大きくなってね。

なお、比較用に、1本を水に差したままで残したものも、枯れてしまいました。これも、液肥のせいだと思います。

9/1 ベランダに出しました

真夏の暑さも過ぎて、秋の気配がしてきました。そろそろと思い、外(といっても、ベランダですが)へ出しました。ゼンターリのおかげで、その後は、すくすくと育っています。小さいツボミが1つ付いたので、切り取ったこともあります。

外に出した鉢

箱入り娘でしたが、今後は太陽をいっぱいに受けて、外の苦難に負けず、元気に育ってほしいものです。

9/16 元気に成長、ツボミが付きました

日差しを浴びて、元気に育っています。ツボミをさらにもう1つ切り取りましたが、また付いてきました。どんな花になるか、楽しみなので、1つだけ咲かせてみようと思っています。

9月16日、ツボミを着けました。

黄色い〇の中に、ツボミがあります。

まだまだ暑く、日差しも強烈な気がしますが、うれしそうに大きくなっています。

9/26 花が開きました

赤いきれいな花が、元気に咲きました。これで確定したのですが、このミニバラの名前は
レッド・ドリフト
のようです。赤い花の中心部が黄色くなっているのもかわいらしいです。花の径は小さくて、2.5cmくらい。

9月26日、花が咲きました

丈夫な種類で、この小さくてかわいらしい花が、沢山つくらしいです。でも、それは来春の楽しみとして、今はこの後のツボミはすべて摘んで、元気な根を作ってもらおうと、思っています。

5本中3本が育った

元々弱っていた枝を6/13にコップに浸けて以来、3か月余、一時はもう終わりかもしれないと、思いましたが、元気にここまで育ってくれました。バラの生命力に感謝です。

6/21植えの2本(ツボミがついていた枝で、葉なしの1本は、カウントしません)は生き残り、7/2に植えたものは枯れ、7/21に植えたものは生き残りました。別に、1本は余計な液肥で、植える前に枯らしてしまいました。5本中3本が、ここまで来ました。

結果的には、発根促進剤などは使わず、水浴させて、根のコブ(カルス)が出てきたら、早めに土に植えるというやり方が、良さそうですね。ただし、まだ根は弱いので、風にも直射日光にも当たらない、穏やかな、明るい所に置く必要はあります。しばらくは、穴あきポリ袋をかぶせておくと、もっと良いですね。

現在、新芽が続々出てきています。文句なく元気そうです。

このミニバラ・レッドドリフトの挿し木の記事は、これにて終了といたします。

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