新型コロナウイルスが、またまた広がってきました。せっかくの夏休みが、台無しになりそうな。
いつまで、こういうことを繰り返せば良いのでしょうか? マスクをかける、手を洗うのも良いですが、まずは、基本に帰って、ウイルスの入り口にあたる鼻、口、喉を清潔にすることを、もっと心がけてほしいものです。特に、鼻はPCR検査も行われる、最もやばい所です。鼻を清浄にしておくことは、個人レベルでのコロナ対策にとって、最も大切なことです。
2020年の新型コロナウイルス初期の頃は、せっせと鼻うがい。大勢の人が使い捨てマスク購入のために並んでいるのを、不思議に思いながら、売れ行き悪そうに棚に並んでいるハナノアを、ラッキーと思って買ってきました。
少し落ち着いてくると、時々鼻うがい(その後思い立って、再開)で、喉うがいは今まで通り続けてきました。
そのせいかどうか、私は、最初の(連続2本)ワクチン接種だけですが、(キリがない、と思って、それ以上のワクチンは敬遠しています) 今まで、新型コロナウイルスとは無縁で来ました。
マスクや手洗いでは、体内のウイルスは除去できない
手洗い、マスクは、熱心に勧められていますが、鼻うがい、喉うがいは、隅っこに忘れられています。
ウイルスは、マスクをしても、手を洗っても、機会あれば体に入って来ます。ウイルスは、マスクをしても、手を洗っても、体の中から出ていくわけではありません。鼻、喉に(そこからさらに肺に)、留まっています。
そこで、体の抵抗力は、鼻、喉のウイルスと総動員で戦い、発熱、鼻の痛み、クシャミ、鼻詰まり、鼻水、喉の痛み、咳、などの症状が出ます。そうなる前に、いや、そうなれば余計に、ウイルスとの戦いを、体の抵抗力任せにするのではなく、鼻うがい、喉うがいで、ウイルスを洗い流してやる必要があります。
まずは、喉うがい
喉うがいは、一番簡単なウイルス排出方法です。手洗いのついでに、口や、喉についたウイルスを、せいぜい洗い流してやりましょう。
このサイトの 喉うがいの記事 を参考にしてください。
喉うがいは、簡単なことですから、何となくヤバそうな時は、特に、熱心に。とにかく、機先を制して。
次は、ちょっとやりにくい鼻うがいだが、
もし肺を洗うことができるなら、それをやるに越したことはありませんが、無理なことです。
鼻うがいは、喉うがいに比べれば、やりにくいですが、新型コロナウイルスで苦しむことに比べれば、全く楽なことです。鼻についたウイルスを、ドンドン洗い流してやりましょう。
このサイトの 鼻うがいの記事(↓) を参考にしてください。
当研究所別館の記事もご覧ください。
しかし、喉に比べれば、鼻うがいはどうしても大げさで、やりにくいものです。そこで、良いアイデアが、浮かびました。押し出し水ではなく、スプレーではどうだろうか、と。
鼻スプレーを2ヶ月ほど試してきました。(鼻詰まりは、スッキリ解消し、鼻〇〇もなく、スースー、爽やかな鼻になれました) 予想外に順調なので、この第7波に合わせて、緊急公開します。
手軽にできる鼻スプレー、後片付けも簡単
鼻を水平くらいにして、やや上から、うがい水をスプレーして、洗うのです。下図のイメージです。

スプレーの先が長いので、スプレー容器に水がかかることなく、スプレーできます。また、先は金属なので、終わったら金属部分を水洗いして、スプレーを一吹きしてから、拭いておけば、それで終了。また、次も清潔に使えます。(スプレーの先端は、鼻に奥まで入れなくても、周りに散らない程度に差し込めば十分です。ケガをしないためにも。)
うがい水は、押し出し式とは違って、スプレーから出ていくばかりですので、先端を洗った後、スプレーを一吹きしておけば、パイプや容器内の液は汚れることがありません。
1回に使う水量は少しで済むので、容器(上の容器は500ml入りです)に半分も入れておけば、何度も使えます。押し出し水のやり方に比べると、準備も片付けも、嘘のような簡単さです。
うがい水(スプレー液)には、炭酸ナトリウムを入れない方がいいかと
うがい水は、別容器に作り置きしておいて、スプレー容器の液が少なくなってくると、スプレー容器をよく洗ってから、また適量入れます。うがい水は、よく沸かした湯に、食塩、メントールを溶かしたものですのです。うがい水の作り方は、上述の鼻うがい記事 を参考にしてください。
ただし、炭酸ナトリウムは入れない方がいいと思います。というのも、水道水中の金属イオン(主にはカルシウム)が、炭酸ナトリウムと反応し、金属炭酸塩(主には炭酸カルシウム)が沈殿して、白いフワフワができます。これが最後の方で、どうしてもスプレー容器に入ってしまいます。そのため、スプレーを詰まらせることになるのではないか、と心配します。
鼻の穴を水平くらいにして、鼻の下にハンドタオルを置いて、「あー」と口から鼻から、声を出しながら、2,3度スプレーします。鼻から下へ、鼻から口へ、うがい水が流れてきますので、ハンドタオルで拭いたり、口から吐き出したりします。(終わったら、ハンドタオルは、よく洗ってレンジ殺菌(別館の記事です)しておくと、また、次も清潔に使えます) 鼻の穴は、せいぜい大きく開いておくと、よりきれいになるように、思います。
寝る直前は避けて
最初は、無理しないで少しづつ、慣れてくると一度に何往復(3吹き×左右4往復くらいやってます)もしてしまいます。「ああ、さっぱり~」
朝起きてすぐ、外から帰ってから、夕食後、などなど、せっせとやると、余計に安心です。せいぜい日に3回くらいですが、やり過ぎて、鼻の粘膜が心配になるようなことも、ありませんでした。
ただし、寝る直前にやると、鼻に水が残った状態で横になるので、避けたほうが良いと思います。
ロングノーズ、ホース・スイング式スプレー
下図のようなスプレーが、(たまたま、これがあったので、始めてみたのですが、これで良かったのです) 最適です。

ロングノーズなので、鼻に当たるのは、先端だけ。そこさえしっかり洗ってやれば、いつもきれいにしておけます。
容器内の液を吸い上げるホースは、スイング式なので、スプレーがいろいろな位置になっても、楽にスプレーできます。ホース先端の吸込口が、必ず水溶液にしっかり浸かっているようにだけ、注意しておきます。
まず、排水口へ向けて2~3吹きして、順調に霧が出るのを確認します。パイプの途中に溜まっていたうがい水も、これで出ます。親指でレバーを、残りの指でスプレーの後ろを持つようにすると、やりやすいです。すぐ慣れてきます。
新型コロナウイルス予防、後遺症対策に、ぜひとも鼻スプレーを
発熱、鼻水などの症状は、体の抵抗力がウイルスと戦っているから出るのです。戦うウイルスが少ないほど、症状は軽くて済むのです。
後遺症は、この戦いが、最初の症状が治まった後も、まだまだ続いているためだと、思われます。体の中でも戦いは、続いていますが、入口の、鼻、喉での戦いも、激しく続いているのです。そのことは、鼻喉の不具合として症状に出てきます。戦いが、少しでも早く不必要になるように、洗い流せるウイルスは、せいぜい洗い流してやりましょう。
「いくら鼻をかんでも大丈夫!柔らかティッシュ」などという、無責任なキャッチコピーも目にしますが、そういう人は、ティッシュの種類で解決するのではなく、ぜひ鼻スプレー(または鼻うがい)で解決してください。
私自身も、実は、かつては、柔らかティッシュに世話になっていたことがあります。偉そうなことは言えません。でも、今は、ティッシュには、少なくとも鼻に関しては、全く世話にならなくなりました。
鼻の腫れが治まってきた(2022/10追記)
この記事を最初に書いてから3ヶ月が経ちましたが、変化を感じます。
- 鼻水が全く出なくなった
- スプレーしていて、霧が鼻の中を良く通るようになった(今まで通りが良くなかったのは、鼻の中が腫れていたのだな、と思われます)
- 耳鳴りがほとんどなくなった(10年前に医者から見放された耳鳴り、最近はだんだん良くなっていましたが、鼻スプレーを始めてから、耳鳴りの大きさがガクンガクンと落ちてきました)
- 耳の聞こえが良くなった(朝、ラジオのタイマーをセットしています、音量も一定にセットしているのですが、最近、少しうるさいくらいです -液晶が暗いので音量の再設定が難しく、まだ放置しています- )
私は、インフルエンザにも、新型コロナウイルスにもかからない人間ですが、それでも、鼻の中が腫れていたのですね。
実は、もう何十年も前の話ですが、耳鼻科で「左の鼻の穴が狭い」と言われたことを覚えています。生まれつきの構造的なものなのだろうと受けとめました。詰まる、通りが悪いなどの不具合を感じるたびに、生まれつきのもので仕方ないと思ってきたのです。
それが、こうして左の鼻がよく通るようになり、スプレーも左右同じように通るようになって、その狭さが実は、腫れ(炎症)によるものだった、ということが判明したのです。不思議ですね。何十年もの鼻の穴の腫れが、鼻うがい、鼻スプレーで完治したのです。
空気感染型の感染症には、鼻の中を清浄にし、炎症(腫れ)を治めることが一番大事なことのように思います。ぜひ、鼻スプレーを試してみてください。(または鼻うがい)
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