霧吹きだけ! 浴槽洗いを簡単に=炭酸ナトリウム+洗剤水

家事・台所

お風呂洗い、浴槽洗いと言えば、バ〇〇〇〇〇 ン 。これを信じた私がバカだった。これをかけて、水で流せばきれいになる、と言われて、その通りして、「風呂、洗ってないじゃん」と、吠えられたこともあった。

ゴシゴシしなくても、宣伝文句通り、かけて、水で流すだけできれいになる浴槽洗剤には出会えないのでしょうか? とりわけ、猛暑、寒い時期には、浴槽洗いは、つらい仕事です。

取っても、すぐ付く湯アカ

浴槽に付く汚れは、湯アカ(=皮脂や石けんカス、などが固まったもの)ですが、今までいろいろな洗剤を試してみて、よく落ちると思ったものはありませんでした。

次亜塩素酸ナトリウム入りのものは、毎日使えるものではないので、除きます。一般的なお風呂の洗剤は、とにかく、汚れが取れにくいです。浴槽には普通の合成洗剤は、適合していないとしか考えられません。合成洗剤は、手にはまとわりつきますが、汚れには染み込まない感じです。結局、ゴシゴシするしかないのですが、「宣伝の割には、湯アカがおちないなあ」というのが、率直な感想です。

それにしても、合成洗剤って、汚れをなかなか落とせないのに、洗剤自身は何にでもよく付いて、離れないものですね。合成洗剤で洗った後のお風呂って、洗剤残りがあるようで、微妙に気持ち悪い感じがしませんか?

風呂上がりに、浴槽をゴシゴシするのは(半端なゴシゴシではとれないですから)、特に冬は寒くて、夏は暑くて、嫌になります。気候の良い頃なら、この際、とばかりに浴槽の大掃除もありえますが。

洗剤スプレーをかけるだけできれいにしたい

浴槽洗いと言えば、バ〇〇〇〇〇 ン 。しかし、泡がそもそも全体にかかりません。粘り気が強すぎるのです。しかも、かかった所でも、何もしないで汚れが取れるわけではありません。やはり、ゴシゴシする他ないのです。

で、私は、炭酸ナトリウムの、油を溶かし、タンパク質も溶かす(濃い液が手につくと、皮膚が少し溶けてヌルヌルする)洗浄力に着目しました。ガスレンジの掃除でも活躍してくれるように、炭酸ナトリウムは油に強いです。難点は、スプレーすると、特に、浴槽のように、立ち上がっている縦面では、はじかれてしまい、しかも、すぐ下に流れてしまうことです。

炭酸ナトリウム水に合成洗剤を少し入れて、スプレーだけでOK

わが家では炭酸ナトリウム洗濯に移ったので、それまで購入していた合成洗剤が有り余っていました。そこで、これを、炭酸ナトリウム水に少し入れてみました。バッチリでした。弾かれてしまうことはなく、浴槽をしっとりと濡らすようになりました。

スプレー容器です。

スプレー容器
スプレー容器

炭酸ナトリウム水溶液と、少しの洗剤を入れます。

洗浄液を入れたスプレー容器

できあがり。たっぷり1リットル。費用は限りなく0円。

これを、風呂上がりに浴槽にスプレーして、濡らしておくと、翌日、使用前に、お湯を流すだけで、かなりきれいになるのです。今まで、浴槽洗剤できれいにならず、苦労していたのが嘘みたいです。

廃品利用同然なので、たっぷり使って、浴槽の面をたっぷり濡らすことができます。(ただし、霧をなるべく吸い込まないように、手早く--炭酸ナトリウムではなく、洗剤分の吸い込みが危険だと思います) 汚れは、アルカリで溶けて、流せるようになります。

今までの汚れは、一度、落とす必要あり

しかし、今まで取り切れないで残っている汚れが減っていくほどではありません。(多分、この辺の話が、腑に落ちにくいと思います。実は、わが家は、風呂は沸かさないで、シャワーだけなのです。浴槽に入って、シャワーを浴びているのです。だから、浴槽の汚れ残りは、少しなら、そんなに気にならないのです。)

1回、ゴシゴシ、汚れをすべて落としきりました。この洗剤入り炭酸ナトリウム水で。アルカリが効いているのか、汚れの落ち易さは、今までにはないものでした。今まではゴシゴシしても、なかなか取れなかったのに、少しこすれば楽に落ちました。その後は、風呂上がりにスプレーをかけるだけで、きれいになります。たまに、柄付きのスポンジで、ササッとかけてやると、完璧です。

湯アカと違う、水垢(水中のミネラル分が固まった、ウロコ状のもの)は、もちろん、アルカリでは溶けないので、クエン酸などの酸が必要です。

激落ち、激安=浴槽スプレー水の作り方

作り方ですが、まず、炭酸ナトリウム2グラムくらいを、1リットル(900cc)のペットボトルに入れます。水を満たします。濃度は約0.2%です。当ブログ「炭酸ナトリウムが何かと役立つ」を見てもらえば分かりますが、0.2%では、PH11くらいで、弱アルカリの範囲内に収まるかどうか、という、やや強めのアルカリ度です。人体に当たらない、洗浄力優先の浴槽用なので、やや濃い目にしてみました。

炭酸ナトリウム水溶液は、しばらくすると、カルシウム分のせいで、濁ってきます。

浴槽洗浄液の濁り
底にオリが沈んでいます

一晩置いて、その上澄みを使うようにすると、スプレーの詰まりも防げますし、見た目もきれいです。(混ぜたものをすぐ使って、詰まったことはありませんが)

濁りを沈ませて、上澄みを使う
一晩置いた炭酸ナトリウム水溶液、この上澄みを使う

オリを残すようにして、スプレー容器に移します。これに合成洗剤を少し(5か10ccくらい)加えて、フタをし、ゆっくり混ぜます。これだけです。こんなに安くて、簡単で、しかもきれいになります。合成洗剤は、無理に合成洗剤を使う必要はなくて、カリ石けんでも良いのではないかと思います。

それにしても、炭酸ナトリウムは、いろいろ使える、便利なものですね。

(ちなみに、わが家の浴槽はステンレス製です。プラスチック浴槽は大丈夫だと思いますが、木や、ホーロー(素地が鉄)、大理石浴槽などは止めておきましょう。)

蓄圧式スプレーだと、もっと簡単で手が汚れない

実は、下図のような蓄圧式のスプレーを遊ばせていたのです。他の用途を考えていたのですが、何せ臭い。洗っても、外に何ヶ月放置しても、薬剤のような臭いが消えないので、放置していました。

蓄圧式スプレー

しかし、手動式のものは、どうしても手に液が付いて、困っていました。風呂のことなので、洗い流すことだし、と思って、これを使ってみました。

大正解! 手動式より細かい霧なので、液は少なくても、全体によくかかります。手も濡れないで済みます。

ただ、底が3点式で倒れやすいです。この3点式は、平たい底より耐圧性を高めるための形だと思われます。それほど厚くないプラスチックですから、無理な内圧がかからないように、配慮が必要です。

ポンプも、霧がきれいに出る程度にとどめて、あまり圧をかけないようにすれば、長持ちします。規定量(1L)まで入れたら、ポンプは10回程度で十分です。ポンプを押す手に抵抗を感じるようになったら、それで十分です。浴槽にサッとかける程度ですから、それだけの間、出続けてくれれば良し、とします。

終わったら、蓋のネジをゆるめて、空気を出しておきます。内圧がかかったままだと、翌日までの間に、液が少し漏れることがあります。

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