箸置き、と言えば、日本の文化で、いろいろなものがあります。実は、私は、箸置きには苦労しているのです。ズボラに置いて、ズボラにつかみたいと思うのに、普通の箸置きは、形ばかりしゃれていて、低すぎて、滑りやすすぎるのです。箸を持ち直さないと(本来の作法ではこうなのですが)、置きにくい、取りにくい、そう思いませんか?
これが、菜箸(調理用はし)となると、もっと困ります。
皿に置けば滑る
味見などに使う小皿に置いてみると、(調理中は忙しい)滑って流し台に落ちてしまうし、取り上げる時にも、先が流し台に当たりやすいし、転げて落ちやすいので、難儀します。
箸の先を、他のものに当てない、という目的には、なかなか叶いません。
お玉ですと、小皿は便利ですね。安定しているし、周りを汚さないし、洗い物も小皿1枚で済みます。残念ながら、箸では、こうは行きません。
まな板に置けば、まな板が使えない
まな板は広いので、箸が落ちるということは起こりにくいのですが、箸を取り上げる時に、先が流し台に当たってしまうのは、皿と同じです。
調理中には、まな板を何度も使うので、鍋とまな板とテンポが合うとは限りません。
食事用箸置きは、滑りやすくて、小さすぎる
箸置きといえば食事用ですが、調理用に使ってみると、食事中にも不便なくらいですので、調理箸を機敏に置き取りできるものではありません。
滑りやすく、小さすぎるので、流し台に当たらずに置くことも、取り上げることもできません。箸置きがすぐ汚れるし、少しヘマをすると、箸はコロンと落ちてしまいます。
鍋の上に置けば、箸が焦げる
鍋の上というのは、結構安定しているのですが、いかんせん、下はガス火ですので、置いた箸はすぐに焦げてしまいます。
鍋に突っ込む、というのは、ズボラな人には便利な方法ですが、これも焦げてしまいます。
チリトリ形式では、箸先が汚れる
菜箸置き、ということで、チリトリのような形をしたものが売られています。置きやすい、取りやすい、というのは良いのですが、残念なことに、チリトリに箸先が当たります。
洗いにくいチリトリが、余分な洗い物になります。箸先が、どこにも当たることのない箸置きがほしいですね。
菜箸置きには、高さ、重さ、傾きが必要
菜箸置きを、いろいろなもので試してみました。そこで分かった菜箸置きに必要な条件は、
- 高さ=片手に持った箸を、さっと置いて、さっと取り上げ、箸先が流し台に当たらないためには、箸が、流し台からかなり(7~8cmくらい以上)離れていることが、必要です。
- 安定性=重さがある、倒れにくい、流し台を滑りにくいということです。
- 傾き=箸が水平だと、意外と置きにくく取りにくいのです。箸先が少し(5度くらい)下がっていると、置き取りしやすくなります。ただし、角度が大きすぎると、置き取りしやすのですが、箸が滑りやすくなります。5度くらいが適当かと思います。
- 箸が左右に動かないように、V字型の溝になっていること。
- 置き取りする時は、親指を下に入れて、他の指が上になります。薬指、小指は下がり気味なるので、箸置きの右(利き手側)には何もない方が良いことになります。
というものだと、いうことです。
これを満たせるように、いろいろ試してみるには、0コストの牛乳パックが一番です。
牛乳パックで作った箸置きは超便利
牛乳パックの中には重しが入っています。もらい物の銅製の紙抑えです。見せるほどのものではありませんので、重しの画像は省略します。
牛乳パックなので、失敗すればリサイクルに回すだけです。安心して、いろいろ試してみることができます。試行錯誤の中で、上述の条件も分かってきました。
ついに完成したものは、大変便利なもので、もう手放せません。この牛乳パック箸置きは、箸先には何も当たらない構造になっているので、汚れません。毎回洗う必要はありません。時々水洗いしますが、時には、リフレッシュのために(更にアイデアを加えて)作り替えます。
(と言いながら、箸置きの箸先の方を汚してしまいました。テープを貼っておくと、拭き取るだけできれいになりそうです。セロテープは水に弱いので、もしあればOPPテープ(ポリプロピレンフィルム)の方が良いと思います。テープを貼ると滑りにくくなって使いやすいことも分かりました。)
他の素材で、きれいなものを売り出してほしい
ただ、最大の問題は、美しくないことです。毎日のことですから、少し残念です。でも、便利さには代えられません。
どこかのメーカーさんが、プラスチックか、ステンレスか、真鍮か、適当な素材で、美しいものを作って、売り出してほしいですね。アイデア料を要求しませんから、お願いします。
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